40代で経理に転職するには、未経験か経験者かでアプローチが異なりますが、共通して以下のポイントを意識すると成功しやすくなります。
1. 経理の仕事を理解する
経理は会社のお金を管理する重要な業務です。主な仕事には以下があります。
- 仕訳・記帳:取引を帳簿に記録
- 月次・年次決算:会社の収支をまとめる
- 税務申告:法人税や消費税の計算・申告
- 給与計算:社員の給与や社会保険の計算
- 資金管理:現金や銀行の入出金を管理
企業によって求められるスキルが異なるので、転職先の仕事内容をよく確認しましょう。
2. 必要なスキルや資格を身につける
(1) 必須スキル
- 簿記の知識(最低でも簿記3級、できれば2級)
- エクセルの基本操作(関数、ピボットテーブルなど)
- 会計ソフトの操作(弥生会計、freee、マネーフォワードなど)
(2) 資格(あると有利)
- 日商簿記3級(仕訳の基礎を学ぶ)
- 日商簿記2級(実務レベルの知識)
- FASS検定(経理業務の総合スキルが問われる)
特に未経験なら簿記2級があれば転職に有利になります。
3. 転職市場を知る
(1) 未経験者の場合
- 中小企業の経理アシスタントから始める
- 派遣や契約社員で経験を積む
- 会計事務所で補助業務からスタートする
未経験なら 経理アシスタントや派遣 で実務経験を積むと良いでしょう。
(2) 経験者の場合
- 経理主任・管理職を狙う(年収アップの可能性)
- 税務・財務スキルを強化して専門性を高める
- 上場企業や外資系も視野に入れる
経験者なら 決算や税務の経験があると強み になります。
4. 転職活動の進め方

(1) 転職サイト・エージェントを活用する
フルリモートの求人を探しているなら、以下のサイトがおすすめです。
- リクルートエージェント(求人数が多い)
- doda(転職支援が手厚い)
- MS-Japan(経理・財務・管理部門特化)
- ビズリーチ(管理職や高年収向け)
- indeed(フルリモート求人を検索しやすい)
(2) 職務経歴書をしっかり作る
経験者なら 実績を具体的に書く(「月次決算を〇日で完了」など)。
未経験なら これまでの職歴と経理スキルの関連をアピール しましょう。
(3) 面接対策をする
よく聞かれる質問:
- 「なぜ経理に転職したいのか?」
- 「簿記の知識をどう活かせるか?」
- 「経理のどの業務を経験しているか?」
ロジカルに答えられるように準備しておきましょう。
5. フルリモートの経理職を狙うには?

フルリモートの経理職を目指すなら、 クラウド会計ソフトに強くなる(freee、マネーフォワード)
税理士事務所のリモート案件を探す
フリーランス経理や副業から始める
IT系・スタートアップ企業の経理を狙う(リモート可が多い)
【ここまでのまとめ】
- 簿記2級+エクセルスキルを習得
- 未経験なら派遣・アシスタントからスタート
- 経験者なら決算や税務のスキルを強化
- フルリモートならクラウド会計やIT系企業を狙う
40代からでも、スキルを身につけて 実務経験を積めば十分に転職可能 です!
経理に向いている人の特徴

経理の仕事は向き・不向きがあるので、自分に合っているかを見極めるのが大切です。以下の特徴を参考にしてください。
1. 数字に強い・計算が苦にならない
- 数字を扱う仕事が多いため、 計算やデータを正確に処理できる 人に向いています。
- 簿記のルールを理解し、帳簿をミスなくつけられる能力が求められます。
2. 正確さ・几帳面さがある
- 1円単位のズレもチェックするため、 細かいミスに気づく力 が必要です。
- 書類やデータの管理も重要なため、 丁寧で正確な作業ができる人 が向いています。
3. コツコツ作業が苦にならない
- 毎日の仕訳入力や決算業務など 地道な作業が多い ので、根気よく続けられる人に向いています。
- 集中して業務に取り組める人が評価されます。
4. 責任感が強い
- 会社のお金を扱うため、 ルールを守り、誠実に対応できる人 が求められます。
- 「少しぐらいズレてもいいや」という考え方では務まりません。
5. 分析・論理的思考ができる
- 財務分析やコスト削減の提案をすることもあるため、 データから問題点を見つける力 が必要です。
- 「この経費が増えているのはなぜ?」と 原因を論理的に考えられる人 は重宝されます。
6. ITツールの活用に抵抗がない
- 最近の経理業務はクラウド会計ソフトやエクセルを多用するので、 ITツールに適応できる人 に向いています。
- 新しいシステムの導入が進むため、変化を受け入れられると強みになります。
経理に向いていない人の特徴
1. ルーチンワークが苦手
- 毎月決まった流れで処理する仕事が多いため、 単調な作業に飽きやすい人 には向いていません。
- 変化のある仕事を好むなら 営業や企画職のほうが向いている かもしれません。
2. 数字や計算が苦手
- 計算ミスが多い、数字を見ただけで嫌になる人は、経理の仕事がストレスになる可能性があります。
- ただし 簿記を勉強すれば克服できる こともあります。
3. 大雑把・細かいミスを気にしない
- 1円単位のズレを見逃さない慎重さが求められるため、 適当な性格の人 には向いていません。
- 「まぁいいか」と思うタイプだと、ミスをして信用を失うことも。
4. 締め切りにルーズ
- 経理は 月次決算や税務申告の期限が厳しい仕事 なので、締め切りを守れない人には向いていません。
- 計画的に仕事を進めるのが苦手な人は、プレッシャーを感じることも。
5. コミュニケーションが極端に苦手
- 「経理は1人で黙々とやる仕事」と思われがちですが、実際には 他部署と連携する場面が多い です。
- 経費精算のルール説明、税理士とのやり取りなど、人と話すことが全く苦手だと難しく感じることも。
6. 変化や新しいことが苦手
- 経理業務は IT化・自動化が進んでいる ので、新しいツールやルールの変更に適応できないと厳しいです。
- 「昔ながらのやり方にこだわりたい」人は苦戦するかもしれません。
【ここまでのまとめ】
経理に向いている人
数字に強い・計算が苦にならない
正確で几帳面
コツコツ作業が得意
責任感がある
分析・論理的思考ができる
ITツールを使うのに抵抗がない
経理に向いていない人
単調な仕事が嫌い
数字や計算が苦手
大雑把でミスを気にしない
締め切りを守れない
人と話すのが極端に苦手
新しいことに適応できない
もし「向いてないかも」と思っても、 スキルや考え方を変えれば克服できる部分もあります。
経理の仕事に興味があるなら、まずは 簿記の勉強や会計ソフトの操作 を試してみるのも良いかと思います。
【未経験者向け】志望動機の例

経理の志望動機は、未経験か経験者か、応募企業の特徴によって変えるのがポイントです。以下、いくつかのパターンで例文を紹介します。
① 異業種から経理へキャリアチェンジする場合
「なぜ経理なのか?」を明確にし、活かせるスキルをアピールする
例文
「これまで営業職として数字を扱う機会が多く、売上管理やコスト計算を行う中で、会社の財務や経理業務に興味を持つようになりました。
現在、日商簿記2級を取得し、実務経験を積むために会計ソフトの操作を独学で学んでおります。
これまでの営業経験で培ったコミュニケーション能力を活かし、他部署との連携を円滑にしながら、貴社の経理業務に貢献したいと考えております。」
② 事務職から経理へステップアップする場合
事務経験を活かしつつ、経理の勉強をしていることをアピール
例文
「現在、一般事務として経費精算や請求書処理に携わる中で、経理の仕事に興味を持ちました。
実務の幅を広げるために日商簿記2級を取得し、エクセルを活用したデータ分析も勉強しています。
貴社では経理アシスタントとして実務を学びながら、将来的には決算業務などにも携わりたいと考えております。」
【経験者向け】志望動機の例
③ より規模の大きな企業へ転職する場合
「今の会社での経験+新しい環境で挑戦したい」という流れを作る
例文
「現在、中小企業で経理業務全般を担当し、仕訳入力から月次決算、年次決算の補助まで経験してまいりました。
より規模の大きな企業で、決算業務の精度向上や財務分析にも関わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
これまでの経験を活かしつつ、新しい環境で専門性を高め、貴社の経理業務の効率化に貢献したいと考えております。」
④ スキルアップ・専門性を高めたい場合
「今後どのように成長したいか」を明確にする
例文
「これまで5年間、経理として月次決算や固定資産管理を担当してきましたが、今後は財務や税務にも携わりたいと考えております。
貴社では資金管理や税務申告の経験を積める環境があり、私のキャリアプランと一致すると感じました。
これまで培った経験を活かしながら、新たな業務にも積極的に挑戦し、貴社の経理部門に貢献してまいります。」
【フルリモート経理を目指す場合】
⑤ クラウド会計やリモートワークに強い企業を志望する場合
リモート経理に必要なスキルや適性をアピール
例文
「現在、クラウド会計ソフトを活用し、リモート環境での経理業務を担当しております。
特にfreeeやマネーフォワードを用いた仕訳入力や月次決算の経験があり、オンラインでの業務管理やコミュニケーションにも慣れております。
貴社では完全リモートでの経理業務に対応できる環境が整っており、これまでの経験を活かしつつ、より高度な経理業務にも挑戦したいと考えております。」
【志望動機の作り方のポイント】
- 「なぜ経理をやりたいのか?」を明確にする
→ 未経験なら「興味を持ったきっかけ」、経験者なら「キャリアアップの理由」を述べる - 「なぜその会社なのか?」を具体的に書く
→ 企業の特徴(成長性・業務範囲・働き方)と、自分の強みを結びつける - 「自分がどう貢献できるか」をアピールする
→ 具体的なスキルや経験を絡めて伝える
この流れで考えれば、説得力のある志望動機になります。
【2025年】経理転職におすすめの転職サイトまとめ!

最後に、40代で経理に転職する際におすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
総合型転職サイト・エージェント(求人数が多い)
特徴:大手企業・中小企業・フルリモート求人まで幅広くカバー。
① リクルートエージェント
【求人数No.1】幅広い選択肢を得たい人向け
強み:
非公開求人が10万件以上(経理・財務の求人も豊富)
面接対策・職務経歴書の添削が充実
全国対応で地方の求人も探せる
おすすめの人
たくさんの求人を比較したい
経理の経験を活かしてキャリアアップしたい
公式サイト:https://www.r-agent.com/
② doda(デューダ)
【転職サポートとスカウトのバランスが良い】
強み:
エージェントサービス+スカウト機能がある
求人の約80%が非公開求人
経理・財務のミドル層向け求人が多い
おすすめの人
キャリアアップ転職を目指す40代
自分に合った求人をスカウトで受け取りたい
公式サイト:https://doda.jp/
③ マイナビエージェント
【20代・30代向けが多いが40代でも利用可】
強み:
未経験でも経理職に転職しやすい
エージェントのサポートが手厚い
おすすめの人
異業種から経理へ転職したい(未経験OK求人あり)
丁寧な転職サポートを受けたい
公式サイト:https://mynavi-agent.jp/
経理・財務特化型エージェント(専門職向け)
特徴:経理・財務・会計職の求人に特化し、スキルを活かして転職しやすい
④ MS-Japan(管理部門特化型)
【経理・財務・管理部門に強い】
強み:
経理・財務・税理士事務所など専門職に特化
40代向けの経理管理職求人も豊富
おすすめの人
経理・財務の経験を活かしたい
上場企業や管理職を狙いたい
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
⑤ ジャスネットキャリア(会計・税務専門)
【会計事務所・税理士法人への転職に強い】
強み:
会計・税務・経理の専門求人が豊富
会計事務所や外資系企業への転職サポートあり
おすすめの人
税理士事務所や会計事務所で働きたい
経理のスキルを活かして専門性を高めたい
公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/
フルリモートOKの経理求人を探せるサイト
特徴:リモートワーク可能な経理職の求人が見つかる
⑥ indeed(インディード)
強み:
「経理 リモート」などで直接検索できる
全国の求人を網羅
おすすめの人
フルリモートの経理職を探したい
企業に直接応募したい
公式サイト:https://jp.indeed.com/
⑦ クラウドリンク(クラウド会計に特化)
【クラウド会計ソフトを使った経理業務のリモート案件が多い】
強み:
freee、マネーフォワード会計などクラウド会計の求人が豊富
フリーランス経理や業務委託案件もある
おすすめの人
クラウド会計に強い(freeeやマネーフォワード経験あり)
在宅で経理の仕事をしたい
公式サイト:https://crowdlink.jp/
ハイクラス・管理職向け転職サイト
特徴:経理の管理職・CFO・財務部長クラスの転職に強い
⑧ ビズリーチ(ハイクラス向け)
強み:
CFO・経理部長クラスの高年収求人が多い
スカウト型なのでヘッドハンティングされる可能性も
おすすめの人
経理経験を活かして年収アップを狙いたい
管理職や役職付きのポジションを希望
公式サイト:https://www.bizreach.jp/
まとめ
目的 | おすすめサイト・エージェント |
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幅広く求人を見たい | |
未経験から経理に転職 | |
経理・財務の専門職を狙う | |
フルリモート経理の仕事を探す | |
経理の管理職・ハイクラス転職 |
まずは「リクルートエージェント」「doda」「MS-Japan」あたりに登録して、どんな求人があるかチェックするのがおすすめです!
40代で「経理」転職を目指すのであれば、「とにかく動く」ことが大切です。
ぜひ挑戦してみてください!
